グルテンって結局どうなの?良いの?悪いの?

こんにちは。
姿勢改善Studio きずな日暮里の藤田です。

芸能人やモデルがこぞってグルテンフリーを生活に取り入れたことで認知が広まった「グルテン」。
グルテンという存在は世間一般に悪者にされがちです。
個人としても洋食で自炊することが多いので、グルテンは悪者であってほしくないという気持ちが強いです。笑
とくに主食は米よりパスタやパン派です。笑

今回は
・グルテンとはいったい何のことなのか?
・グルテンは本当に身体に悪いものなのか?
・グルテンフリー食に切り替えるべきなのか?
といった内容を個人的にも気になるので、調べてまとめたことをみなさんと共有させていただきたいと思います。

グルテンとはいったい何のこと?

小麦粉に含まれるグルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が、水を加えてこねることで絡み合ってできたものがグルテンです。
粘着性(ねばりけ)と弾性の特徴を備えた物質です。

この特徴を利用して、パンやケーキ、ピザやパスタ、お菓子などが作られています。
なので、パスタやうどんのもちっとした食感も、パンのふわふわした食感もすべてグルテンのおかげです。
つまり、グルテンは食べ物のおいしさのもととなる大切な成分と言えます。

グルテンは本当に身体に悪いものなのか?

グルテンによっておきる身体の不調は小麦アレルギーによるものや、「グルテン不耐症」によるものが多いです。

小麦アレルギーは、小麦を摂取すると身体の各所でアレルギー反応を起こす症状です。

グルテン不耐症(グルテン過敏症ともいう)は、セリアック病(※)、小麦アレルギー以外の方で、グルテンが含まれる食事を食べると消化器症状が生じる症状です。
ちなみに、明確な診断基準や診断方法・マーカーなどがあるわけでもない為、まだまだ解明されてないことも多いです。

※セリアック病→グルテンに関する遺伝性の自己免疫性の疾患。グルテンフリー食が必須。

小麦アレルギーでもないし、体調が悪くならないから「グルテン不耐性」もなさそうと思っていても、食べ過ぎは禁物です。
たくさん小麦を摂りすぎているせいでグルテンに敏感になってしまう人も多いようです。

小麦のタンパク質「グルテン」は、分解されにくい特徴があります。
そりゃ食べ過ぎれば、消化不調を起こすのも納得なので、なんでも「〇〇しすぎ」は控えたほうがよさそうですね。

グルテンフリー食に切り替えるべきなのか?

グルテンフリー食に切り替えることで得られそうなメリットを考えてみました。
・小麦アレルギー、グルテン不耐性のリスクが減る
・消化不良を起こすリスクが減る

この2つくらいでしょうか?
3週間、小麦を抜いただけで体調が改善したというケースも多いようです。
知らず知らずになっている可能性もあるので試す価値はあると思います。

ですが、メリットもあればデメリット もあります。
そのデメリットとは
・栄養バランスのよい食事ができなくなるリスク

が考えられます。
グルテンは、様々な料理や食品に含まれているのでそれらを取り除くことで結果的に身体にとって重要なビタミンやミネラル、食物繊維が十分に摂取できなくなる可能性があります。

特に全粒パンやその他の全粒製品にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、栄養価的には最も推奨される食品群の1つです。

セリアック病や小麦アレルギー、グルテンを摂ることで明らかに体調が悪くなる場合を除いて、過度にグルテンを制限する必要性は少ないと感じました。

そもそも、グルテンは添加物などにも広く使われているため、完全に取り除くことが難しいたんぱく質と言われています。
なので、小麦などが含まれていないようにみえても、グルテンフリーと書かれていない場合にはグルテンが含まれている場合があり、完全なグルテンフリー食は難しいです。

結論、グルテンは万人にとって身体に悪いものというより「人によっては身体に悪影響を与えることもあるもの。」という位置づけでいいのかなと思います。
どんなものでも偏った食べ方は健康リスクを抱えます。
食べ過ぎず、抜きすぎずグルテンの含まれる料理を楽しみましょう。