「姿勢をよくしようとすると、なぜか腰が反って疲れる」
そんな方は、もしかすると“骨盤前傾”になっているかもしれません。
この記事では、骨盤前傾のデメリットや特徴、改善のヒントをわかりやすくお伝えします。
骨盤前傾とは?反り腰との違いとチェック方法
骨盤前傾とは、骨盤が前に倒れてしまう姿勢のことです。
この姿勢では腰が反りやすくなり、腰痛やお腹の張り感、太ももの張りが出やすくなります。
腰が反る「反り腰」とも関連が深く、スタイルや動作にも影響を与えるため、正しい理解が大切です。
骨盤後傾 | 骨盤前傾 |
---|---|
腰が丸まっている | 腰が反っている |
お尻が垂れて見える | お尻が突き出て見える |
猫背になりやすい | 反り腰になりやすい |
肩こりや腰痛になりやすい | 腰痛やもも前の張りが出やすい |
※骨盤が前に傾きすぎても後ろに倒れすぎても、腰痛の原因になることがあります。
重要なのは“ニュートラルな骨盤”を意識することです。
骨盤後傾について詳しい解説はこちら
▶骨盤後傾のデメリットとは?立ち姿・腰痛・猫背との関係と対策
骨盤前傾がもたらす3つのデメリット
腰痛や反り腰の原因になりやすい
骨盤が過度に前に倒れると、腰の反りが強くなり、腰椎に圧迫がかかります。
その結果、慢性的な腰痛や疲れやすさを感じやすくなります。
太ももが張って疲れやすくなる
骨盤前傾では体の重心が前に偏るため、太もも前側の筋肉が常に使われがちになります。
これが「太ももばかり張る」「脚がパンパンに疲れる」原因の一つです。
また、内股になりやすくX脚の原因にもなることがあります。
お腹が出て見える、スタイルが崩れる
腰が反ってお尻が後ろに出ることで、腹部が前に突き出して見えやすくなります。
ヒールを履く女性に多く、「姿勢を正そうとして逆に腰を反ってしまう」ということも起こりがちです。
骨盤前傾の原因とは?
姿勢をよく見せようと腰を反らせるクセや、体幹の弱さが原因になることが多いです。
具体的には以下のような習慣が骨盤前傾を招きやすくなります。
- ヒールの高い靴をよく履く
- 腰を反らせるような立ち方がクセになっている
- 腹筋やもも裏・お尻の筋力が弱く、姿勢を支えられない
とはいえ、骨盤が後傾になって猫背になるよりはマシです。
あまりにも反りすぎていない限り、そこまで気にしなくてもOKです。
骨盤前傾を整えるためのヒント
反り腰のクセは残しても問題ありません。
反り腰のクセを残しつつ、骨盤だけ動かせるテクニックを練習しましょう。
イスに座りながら骨盤を転がす
イスに座りながら骨盤をコロコロ転がしてみましょう。
後ろに転がすと、猫背・前に転がすと、反り腰になるはずです。
身体全体はそり腰を作りながら、骨盤を後ろに転がすことで、ニュートラルなポジションで骨盤が止まります。
反り腰は実はOK!“反りすぎ”がNG!
もともと背骨は前弯していて自然な反り腰になっているからです。
だから、自然な反り腰はむしろ自然な状態!
反りすぎると今回解説した3つのデメリットが起こりやすくなるので注意は必要です。
まとめ
- 骨盤前傾は腰痛や反り腰、スタイルの崩れの原因になる
- 太もも前や腰が疲れやすく、ヒールの影響も受けやすい
- あくまで、前傾になりすぎた反りすぎがNG!自然な反り腰を目指しましょう
姿勢を良くしたい気持ちが、かえって身体を崩してしまうこともあります。
ただ反るのではなく、骨盤をニュートラルに保てる感覚を育てていきましょう。
骨盤矯正について詳しい解説はこちら
▶自分でできる骨盤矯正!ストレッチ→トレーニング→習慣化の3ステップで解説
そもそも反り腰にすらなっていないかも?反り腰に見える猫背を解説。
▶見かけ上の反り腰:スウェイバック姿勢の罠