「良い姿勢を保ちたい」と意識しても、気がつけばすぐに元の姿勢に戻ってしまう。
背筋を伸ばしたつもりでも、続かない。そんな経験、あなたにもあるかもしれません。
今回は、良い姿勢が長続きしない理由と、そこから見えてくる改善のヒントについてお伝えします。
なぜ「良い姿勢」が続かないのか
骨格で支えるにはその位置まで運ぶ力が必要
良い姿勢とは、骨で体を支えられている状態のことです。
余計な力を使わず、軸で安定して立てている状態を指します。
でも、その理想的な位置に体を持っていくには、筋肉の助けが必要です。
骨で支えるとはいえ、まずは「その骨の上にうまく乗る」ための筋肉の使い方が欠かせません。
使いやすい筋肉だけに頼ってしまう
姿勢を正そうとしたとき、多くの人は“得意な筋肉”ばかりを使ってしまいます。
たとえば、腰や前もも、ふくらはぎなどは、無意識でも動きやすい筋肉です。
一方で、本来支えとして働いてほしい筋肉――首の深層、背中、下腹部、お尻、もも裏などは、日常ではあまり使われにくい部位です。
これらの使いづらい筋肉がうまく働かないと、姿勢を骨で支える感覚を保てず、崩れやすくなってしまいます。
姿勢を支えるのは「筋力」よりも「筋持久力」
良い姿勢をキープするために必要なのは、一瞬の強い力ではありません。
弱くてもいいから、長く支えられる「筋持久力」が重要になります。
とくに使いづらい筋肉は、ただでさえ動きにくいのに、すぐに疲れてしまいやすい傾向があります。
そのため、姿勢を保とうとしても、ほんの数分で限界がきてしまうのです。
でも、それでいいんです。
最初は長く続かないのが当たり前で、何度もセットし直すうちに、筋肉がだんだんと持久力をつけていきます。
「できなかった」ことを繰り返すこと自体が、姿勢を育てるトレーニングになっているのです。
良い姿勢を長続きさせるコツ
筋肉の「使い方」から変えていく
正しい筋肉がうまく働かないまま姿勢を意識しても、疲れるだけで続きません。
だからこそ、まずは苦手な筋肉を使えるようになることが最初のステップです。
お腹を引き締める感覚、背中を起こす感覚、お尻で支える感覚など。
その場で使えても、すぐ抜けてしまうなら、まだ自分のものにはなっていません。
感覚づけと再現練習が大切
良い姿勢は、ただ形を作るだけでは定着しません。
その姿勢になったとき、「どんな感覚だったか」を覚えておくことが重要です。
たとえば、後頭部が引き上がるような感覚や、みぞおちが伸びる感じ。
その正解の感覚を言語化・再現できるようになることで、姿勢は日常にも根づいていきます。
良い姿勢を意識するために良い姿勢について詳しく解説しています。
▶良い姿勢とは?自分の姿勢をチェックする方法
習慣の中で「無意識でも整う」を目指す
一度つかんだ感覚を、どこで再現するかがポイントです。
デスクワーク中、駅で立っているとき、スマホを見ているときなど。
日常の中で“もう一度姿勢をセットし直す”練習を繰り返すことで、体に自然なクセが育っていきます。
その積み重ねの中で、少しずつ筋持久力もついてきます。
良い姿勢を支える筋肉が疲れにくくなり、無意識でも整いやすい体になっていくのです
まとめ
- 良い姿勢が続かないのは、筋肉の準備や使い方に原因がある
- 姿勢を支えるのは「筋力」ではなく「筋持久力」
- 感覚づけと習慣化で、自然と整う姿勢をつくっていく
無理に姿勢を保とうとするのではなく、正しい使い方を知って、ラクに整う体を育てていきましょう。
当店では整体と運動で良い姿勢を作る習慣作りのサポートをしています。
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