広背筋とは?逆三角形ボディをつくる基礎知識と効かせ方

広背筋を効かせると、逆三角形の美しいシルエットや女性ならバストアップ・小顔効果まで期待できます。
でも『どうすれば広背筋に効くの?』と思っている方も多いはず。
この記事では、効かせ方のコツをステップごとにわかりやすく解説します。

広背筋とは?

広背筋は背中の中~下部を覆う大きな平たい筋肉です。
肩甲骨下縁から腰部の骨盤まで広がり、上腕骨に停止します。

広背筋は体幹の一部として脊柱を安定させる役割も持ちます。
姿勢改善を狙う方にも重要な筋肉です。

図版出典:OpenStax. Anatomy & Physiology 2e. © OpenStax (2025). Licensed under CC BY 4.0. https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

広背筋の主な機能

広背筋は腕を後方へ引き下げる“伸展”を担います。
懸垂やラットプルで力強く動作を支えます。

さらに、腕を内側へ捻る“内旋”にも関与します。
ドアの開閉や荷物を引く動きで活躍します。

広背筋の役割とメリット

広背筋を鍛えると逆三角形のシルエットが強調されます。
上半身に力強さと見た目のメリハリが生まれます。

また、腰への負担を分散し、腰痛予防にも有効です。
姿勢を正しく保つ土台づくりにもつながります。

効果的なトレーニング方法

プルアップ

バーを肩幅より広めに握り、胸を近づけるイメージで身体を引き上げます。
戻す際はゆっくりコントロールし、反動を使わないように注意しましょう。

ラットプルダウン

マシンバーを肩幅より広めに握り、鎖骨下まで引き下げます。
肩甲骨を寄せる感覚を意識し、筋肉の収縮を感じながら行います。

猫背改善!背中を鍛えるラットプルダウンの基礎

シングルアームロウ

ベンチに片膝をつき、ダンベルを持った手で肘を後方へ引きます。
肩甲骨をしっかり寄せ、ゆっくり戻してフォームを崩さないようにします。

デッドリフト

足を腰幅に開き、バーをすね前に置きます。
胸を張り腰を落としてバーを握り、股関節を伸展させながら膝を伸ばしてゆっくり引き上げます。

デッドリフトのフォームを徹底解説!腰を痛めない安全なやり方と効果を引き出すコツ

広背筋を効かせてしっかり意識しよう

効かせるとは、筋肉の収縮を感じることです。
広背筋が硬くなり、疲労感や負荷を実感できれば、それが効かせる感覚です。

効かせる感覚を身につけるには、動作前のポジション確認と質重視の練習が有効です。
以下のステップでフォームを固め、感覚をしっかり刷り込みましょう。

広背筋の効かせ方

  • 動作前のアイソメトリックでポジション確認
    軽いチューブや壁押しで上腕外旋+肩甲骨下制内転+胸腰椎伸展のポジションを数秒キープし、感覚を刷り込みます。
  • 可動域は小さめに質重視
    フルレンジで動かすよりも「深くワンポジションで止める」を繰り返すほうが、ポジション維持力と感覚習得に効果的です。
  • 漸進的に負荷を増やす
    感覚が安定したらプルアップやラットプルダウンで同じフォームを意識します。
    最初は軽めの負荷から始め、徐々に重量を上げていきましょう。
  • 等尺性(アイソメトリック):筋長一定、張力のみ発揮(静止状態で力を入れる)
  • 求心性(コンセントリック):筋短縮、動作を引き起こす(バーを引くときなど)
  • 遠心性(エキセントリック):筋伸長、ブレーキをかける(バーを戻すときなど

効かせる感覚についてはこちらで詳しく解説!
効かせる感覚を言語化!筋トレの効かせるってどんな感覚?

ストレッチ&ケア方法

床に膝立ちし、両手を前方に伸ばして上体を倒します。
背中全体の伸びを感じたら20~30秒キープしましょう。

フォームローラーを背中下部に当て、ゆっくり転がします。
筋膜リリースでこわばりを解消し、可動域を広げます。

まとめ

  • 広背筋は背中の幅と姿勢保持に不可欠な筋肉です。
  • 正しいトレーニングでシルエットとパフォーマンスが向上します。
  • ストレッチやケアで柔軟性を保ち、継続的な習慣化を目指しましょう。

背中の強さとしなやかさを同時に手に入れるには、広背筋の理解と継続が鍵です。
まずは無理なく取り組み、日々の動作で変化を実感してください。

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